DentalCAD ユーザーは、AI クラウンデザイン 機能を使用してクラウンのデザインをテストできるようになりました。デザインは DentalCAD 内で直接リクエストおよび取得され、マージンは通常どおり定義し、すべての標準ツールも引き続き使用できます。この機能により、各クラウンを完全にカスタマイズしつつ、デザイン時間を短縮できます。機能の有効化方法についてはAI crown designを有効にするをご覧ください。
Step by Step
プロジェクトでシングルアナトミッククラウンを定義し、通常どおり「デザイン」ボタン、または AI クラウンデザイン [1] を選択します。
クラウド AI クラウンデザインのウィザードステップに進むと、クラウンの スタイル をドロップダウンメニュー [A] から選択し、パラメータ [2] を調整できます。
[A] スタイル
Auto detect(自動検出): AI が自動的にスタイルを選択
Use adjacent or contralateral(隣在歯または対合側歯を使用): 隣在歯、もしくは隣在歯が無い場合は対合側の歯の形状をコピー
exocad ライブラリ: AI デザインに exocad ライブラリを使用
[B] 対合歯までの距離(Dist. to Antagonist):
生成されるクラウンと対合歯とのインターセクション(重なり)の深さ/距離の目標値を設定します。初期のインターセクションを確保するため、マイナス値を推奨する場合があります。その後、自由形成(例:切削など)で調整できます。
[C] 隣在歯までの距離(Dist. to Neighbor):
生成されるクラウンと隣在歯とのインターセクションの深さ/距離の目標値です。こちらも初期のインターセクションを確保するため、マイナス値を推奨する場合があります。
[D] 面接触の隣接コンタクト(Areal adjacent contacts):
隣接面の接触範囲を調整します。値を大きくするとより広い面接触が得られ、値を小さくすると接触面が狭くなります。
[E] スムーズさとディテールの選択(Prefer Smooth vs Detailed):
クラウンをどの程度滑らかにするか、あるいはディテールを重視するかを調整できます。値を下げる(左側)ほど滑らかに、値を上げる(右側)ほどディテールが多くなります。中央の値は特に好みを指定しない状態です。
[F] このチェックボックスをオンにすると、隣在歯と対合歯を解析して最大インターセクションを自動的に検出します。
どの設定を選ぶべきか迷った場合は、デフォルトの値のままにしてください。続けて Request cloud calculation [3] をクリックしてクラウンの生成を開始します。
これらのパラメータは、接触強度などの目安となる値ですが、AI が必ずしも厳密に反映するとは限らない点にご注意ください。
例: 下図のクラウンは距離パラメータを -0.1 に設定して生成しました。後のウィザードステップで使用する「Cut Intersections」ツールなどで、最終的な距離を調整できます。もしインターセクション深さ 0 の大きめ接触面を得たい場合は、AI が接触面を形成するようあらかじめパラメータをマイナス値に設定しておき、最後のウィザードステップで 0 に切削するとよいでしょう。
計算が始まり、このケースでは約 1 分 30 秒ほどかかります。計算が完了するまでお待ちください。
AI クラウンが計算されて表示されると、評価フォームが表示されます。提案されたクラウンに対する評価を選択してください。評価セクションでの選択結果に応じて、次のウィザードステップが変わります。詳細なフィードバックを行う場合は、More… をクリックしてください。
この評価セクションを通して、AI クラウン形状の品質に関するフィードバックを R&D チームに提供できます。これによりクラウド AI サービスの改善に役立ちます。
前のパラメータを修正したい場合は、Resubmit Tab を選択して調整し、Request cloud calculation をクリックしてください。
I am happy with the result(結果に満足している場合): 高速ワークフローで続行
まずマージンを検出 / 編集を定義します。
次にクラウン内面の設計を確認し、続行します。
自由形成で必要に応じて微調整し、Next をクリックして進みます。
最後に修復物のマージと保存ステップへ進みます。
Use design, but customize manually(デザインを使用するが手動でカスタマイズ)
まずマージンを検出 / 編集を定義します。
次にクラウン内面の設計を定義します。
Next をクリックするとモデル歯の配置ステップに移ります。
次に自由形成ステップに進みます。
そして最後に修復物のマージと保存ステップへと続きます。
Result not acceptable - do not use it in the workflow(結果に納得がいかない場合)
この場合、通常どおりライブラリトゥースが読み込まれ、AI クラウンデザインの提案は無視されます。結果を却下した理由をフィードバックいただくことで、クラウド AI サービスの改善に大いに役立ちます。その後、Next をクリックして続行してください。
通常どおりマージンを検出 / 編集を定義し、Next をクリックして続行します。
次にクラウン内面の設計を行います。
Next をクリックするとモデル歯の配置ステップに進みます。ご覧のように、ソフトウェアはこれまでに計算した代替トゥースモデルを、Show/Hide メニューの下に参照用として保持しています。
続けて、自由形成ステップへと進みます。
最後に修復物のマージと保存ステップに到達します。
Q&A
AI クラウン生成が対応しているケースの種類や要件は何ですか? AI クラウン生成は現在、シングルアナトミッククラウンまたはコーピングのワークタイプで、形成済みの支台歯やインプラントベースのカスタムアバットメント、スクリュー固定式クラウンに対応しています。対合歯のスキャンと少なくとも 1 本の隣在歯が必要です。
AI クラウンデザインの結果に悪影響を与える要因は何ですか? 通常とは異なる歯列配置や、まれな症例の場合、AI クラウンデザインの精度が低下する可能性があります。たとえば、過剰歯(supernumerary teeth)、先天欠如(agenesis)、プレモラリゼーション(premolarization)などが該当します。
スキャンに矯正用のブラケットなど他の要素が含まれている場合でも、AI クラウンデザインは使用できますか? ブラケットなどの追加要素、スキャンアーチファクト(浮遊片など)、石膏などが含まれると解析に干渉し、結果が損なわれる可能性があります。不要な要素は含めないようにし、ツールを使用する前にアーチファクトをクリーンアップしておくことが重要です。
AI クラウン生成を効果的に使用するためのスキャンの最低要件は何ですか? 最良の結果を得るためには、少なくとも 4 本の歯とその周囲の歯肉組織が含まれる範囲をスキャンする必要があります。また、スキャン上に穴やギャップなどの表面欠陥が少ないほど望ましいです。高品質で適切に準備されたスキャンが、信頼性の高い結果を得る鍵となります。







